温水に溶けた炭酸ガスは皮膚から浸透し皮下に入り、末梢毛細血管まで浸透します。血管内では平常時に比べ二酸化炭素の濃度が高くなるため、体内では老廃物(二酸化炭素)が増え、酸素が不足していると勘違いが起こります。そのため酸素を供給させるために、血管を広げて酸素や栄養をたくさん送り込むのです。血管が拡張すると、より多くの熱が運ばれるため短時間でより高い体温上昇効果があり、血行が促進されるのです。
血行促進することによる熱の運搬には、鎮痛作用、保温作用があるといわれています。血液には細胞のエネルギー源である栄養分が豊富に含まれていますので、血流量が増えることによって、細胞の働きがより活発になります。栄養が供給されることで細胞の修復を助け、ASO(閉塞性動脈硬化症)・褥瘡(床ずれ)・火傷・切り傷などに良いとされています。血液循環が良くなりますと、体内に貯まった余分な物質も一緒に洗い流されますので、疲労回復・肩こりの改善が期待されます。末梢血管の拡張には、血管抵抗の減少にも繋がりますので、高血圧・心疾患・狭心症の治療にも役立てられています。


血圧を上げる要因は、食塩の過剰摂取、加齢による血管の老化、ストレス、過労、運動不足、肥満、そして遺伝的要因と言われています。心臓はポンプのように血液に圧力をかけ血管へ送り出します。血液は、動脈を通って全身の細胞に酸素や栄養分を運びます。そして静脈を通って老廃物などを回収し、再び心臓に戻ってきます。こうして心臓によって血液循環が行われているのです。
「血圧」とは、血液の圧力によって動脈の内壁が押される力のことで、心臓が血液を押し出す力と血管の拡張によって決まります。血管が狭くなっていると、中の血液が勢いよく流れることになります。このとき、当然ながら血液は狭い血管壁に対して高い圧力をかけることとなり、これを高血圧と呼んでいるのです。
薄毛に悩むほとんどの人は頭皮の血流が不足していると言われています。

産後の腰痛の原因は様々ですが、骨盤の歪みによる血行不良も主な原因のひとつです。出産によって広がった骨盤は、徐々にもとの位置に戻ると言われていますが、ゆっくりと自分に向き合っている時間も体力も無い方がほとんどではないでしょうか。高濃度の炭酸泉浴をすると、炭酸ガスの血管拡張作用によって温水からの熱が体内に入りやすくなり、短時間で体温があがる効果があります。
そのため、血行が促進されるので体内に貯まった余分な老廃物も一緒に洗い流されます。CO2SPAは、ふくらはぎまでの足湯や、シャワーだけでも血行促進を実感していただけます。血行促進には、酸素や栄養を運ぶだけでなく、それに伴って排出される老廃物も運ばれていきます。出産、育児による腰痛・肩こり・疲労回復に役立てていただけます。
